物流不動産ニュース

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どうなるJPエクスのシェア − 20 

 物流業界で、一番注視しているのが、宅配便市場だ。
 トップのヤマトホールディングスがシェアの38・7%(平成20年度)。佐川急便が33・4%(同)。日本通運が10・3%(同)。郵便事業が8・7%(同)となっている。
 ペリカン便とゆうパックが一つになったJPエクスプレスは単純合計で19%のシェアとなる。合併しても、ヤマトの半分でしかない。このままでは、二強にシェアを奪われる可能性が高いのだ。
 ただし、JPエクスプレスの動向に注意したい。同社が、ヤマト側、佐川側のどちらかにつくことで、シェアの50%を超え、絶対的優位に立つことが可能になる。現在のところ、宅配便市場のキャスティングボートを握っていると見てもいい。
 前出したとおり、宅配便市場も、頭打ちになっており、シェアの奪い合いが過熱する。JPエクスプレスの動き次第では、今後の宅配便市場も変わってくる。
 もちろん、シェアが50%を超える場合、公正取引委員会との話し合いも必要になる。しかし、過去の事例からみて、全くありえないことではない。
(了)