素直が一番! − 94 
倉庫リノベーション事業を進める中、新しいビジネスに取り組むには、「素直さ」が重要だと考えるようになった。倉庫リノベーション事業は、建築家、デザイナーなど一般企業の勤め人とは違った価値観を持った人々とのやり取りが中心になってくる。倉庫を斬新なデザインに改装したり、思いもよらないような新しい使い方を提案したりしてくる彼らの要望に応え、実現させていくには、頭を柔らかくしておかないとまずもって話が通じない。
倉庫リノベーションに限らず、物流不動産Bizも物流、不動産はもちろん、建設、金融など様々な業界の知識を総合することによって、顧客のニーズにきめ細かく応えていくサービス。先入観を持たずに新しい知識を取り入れていかねばならない。社内を見回しても、「成長しているな」と感じさせる物流不動産Bizの若手営業マンは、やはり素直な性格だ。上司に怒られながらも、どんなことでも相談し、一生懸命メモをとり、資格の勉強をするなど一歩一歩前進している。
新聞記者時代から、経営者に社員教育について伺うと、「素直な人間が一番伸びる」という意見をよく聞いた。従来のやり方や自分の考え方に固執せず、どんな業務にも前向きに取り組み、新しい知識を吸収しようとする素直な姿勢が、本人を成長させるし、そういった人間を周りは応援したくなるのだという。
自身を振り返っても、記者時代に身に付いた人の話を素直によく聞いて、理解しようと努めるという習慣が、今の仕事でも自分を助けてくれているように思う。これからも、素直な気持ちをなくさず、若手に負けないよう自己研鑽を積んでいきたい。
(イーソーコ総合研究所 鹿野島 智子)