「30歳」の1年 − 49 
今月で31歳。
29歳のとき、30代になる抵抗感や焦りというものがある。それが30歳になってみると、すんなりと。そんな話はよく聞く。
確かに、30歳になった1年前は、大きな変化はなかった。しかし、この1年間で見ると、将来に向けての仕込みをいろいろとできた年だった。20代と30代の違いを如実に感じた。30歳になっても何も変わらないというのは嘘だろう。
20代は、目の前の仕事を手当たり次第に片付けて経験を積めば良かった。30歳になり、将来をどのようにしていくのかを考えるようになる。ビジョンに向けて、自分は何をしなければいけないのか?自分で考えて決めなければいけない。
そんな思いにとらわれて、中学時代の友人数人で勉強会を始めることとなった。言い出したのは友人。やはり、自分の仕事をどうしていくか、何が足りていないのか?を考えていた。それぞれ将来のことを見据えて活動している。
面白いのは、勉強会の中身もだが、それぞれのプレゼンや打ち合わせスタイル。業界が異なるため、今まで知らなかった方法が出てくる。意見を言いやすいように考えられた会議方法や、アイデアが出やすいように考えられた思考方法などが勉強になる。
また、自分の弱いところを知ることができ、友人の力を借りて強化できるというのもうれしい。自分1人では、途中で挫折する。同年代、他業界の人間との勉強会は、広い視野で学ぶところが大きい。
30歳という年は、自分の意識が変わるだけでなく、周りも急激に動き出す。それが実感だ。周りの波にうまく乗ることで、自分も高めることができる。それが30代始まりの1年で感じたことだ。