物流不動産Ｂｉｚが海外へと広がった。６月からベトナムイーソーコ.comが本格稼動したのだ（http://vietnam.e-sohko.com）。運営会社は中部イーソーコ.comを運営するホンダロジコム。
　ホンダロジコムの狙いはベトナムに進出してくる日系企業。現地で倉庫の紹介を行うのを契機に、物流受託を狙う。先般、イーソーコドットコムの会長・大谷巌一が発刊した『これからは倉庫で儲ける！！　物流不動産ビジネスのすすめ』（日刊工業新聞社刊）の内容を地でいく。
　本でも書いていたが、物流不動産Ｂｉｚは、決して倉庫を仲介して終わるものではない。物流と絡めることで、より多くの安定的な収益につなげることができる。それが倉庫内作業の受託であったり、配送受託であったり、３ＰＬ受託であったりする。場合によっては、倉庫を借りて、荷主に貸すことも可能だ。
　倉庫を紹介する場合、物流の決定権を持った役職者と会えるのも大きい。ベトナムでも、新たに倉庫を借りる場合は本社が動くため、自社をＰＲするチャンスも生まれる。
　ベトナムでは、鴻池運輸と日本ロジテムが二強として古くから進出する。その中で、ホンダロジコムの物流不動産Ｂｉｚを通した顧客獲得の挑戦が始まる。