ゆうパック・ペリカン問題を振り返る − 41 
ワールドカップと、参議院選挙の影に隠れるように、ペリカン便とゆうパックが統合。荷物の取り扱いに問題が発生した。配送の遅れが出て、お中元の生鮮貨物には、大きな影響がでた。しかし、ニュースの扱いは、比較的おとなしかった。
7月1日に、統合関係の特集記事を出そうとした一般紙もあるようだった。しかし、6月29日の16時(日本時間・23時)から行われたサッカーW杯、日本―パラグアイ戦の結果に、紙面を奪われた。さらに、11日の参議院選挙に向けた記事も差し込まれた。予定していた郵政の特集は流れた。
今までの経緯を振り返ると、下記のようになる。3年を超える中、話が二転三転した状況が分かる。
2007年10月
郵政・日通と、宅配便事業の統合合意を発表。08年10月に新会社設立予定
2008年6月
JPエクスプレス設立
2009年1月
宅配便事業の統合時期を4月から10月に延期と発表。4月からJPエクスプレスが「ペリカン便」、郵便事業会社が「ゆうパック」を取り扱う
2009年4月
「ペリカン便」をJPエクスプレスに移行
2009年9月
10月に予定している日通との宅配便事業統合時期が延期
2009年10月
日通、JPエクスプレスの保有株20%分を郵便事業に売却を発表。出資比率は34%から14%に
2009年12月
郵政・ペリカン買収を発表
2010年7月
JPエクスプレスの「ペリカン便」事業を郵便事業に承継