CRE戦略と企業戦略のフィット − 第12回 CRE戦略と物流不動産
CRE戦略を知識と制度、システムとして社内、グループ内に導入することによって、次の効果が見られると考えられています。
1.経営効率向上(スピードアップ、柔軟性向上)
2.不動産利用価値の向上(施設充実、有効活用、サービス向上、ブランド)
3.不動産コスト削減(スペース縮小、適正化)
4.キャッシュフロー増加(収益チャンス、資本コストの低下)
5.経営リスクの分散・軽減・除去(不動産・市況・制度リスク)
従来の管財型管理からの進化によって、第5の経営資源としての不動産を事業収益への貢献材料として活用するためには、確かに専門的な技術や知識、場合によっては大がかりな組織体制、情報システムまでもが求められるようになるでしょう。しかしながら、本業事業での部門別収支や顧客・サービス別収支の把握の難しさに比べれば、遙かにシステム化や業績管理をハンドリングしやすい業務ではあります。
簿価か時価か、国際会計や税務、企業の業績判定指標における不動産の占める重要性が大きく変化している実態から、皆さんの物流系不動産を管理する手法にCRE戦略を導入しない手はありません。
今後とも弊社グループでは、優良適正な物流不動産情報の提供と共に、所有及び売買におけるステージでは、各企業様にとってのCRE戦略をサポートできるようにサービス提供を心がけて参ります。
次回より物流人材の開発、活用、育成に関わるヒトをテーマの連載を行います。
(イーソーコ総合研究所・主席コンサルタント・花房陵)