現在の神奈川・内陸地区の賃貸倉庫の平均相場は、坪4,000～5,000円となっている（冷凍・冷蔵倉庫などは除く）。

物流施設は横浜市・港北区、保土ヶ谷区、厚木市、相模原市、海老名市などに点在している。家電メーカーなどを対象にした大規模物流施設を除き、平屋・２階建の施設が多いのが特徴。

東京地区を中心に大型施設が次々、建てられたことの影響を受けて、ここ数年の平均相場は値下がりしているものの、東名高速道路が走る交通アクセス至便地区で、地区内の施設需要は依然として高い。とくに小規模施設、大型施設の中間に位置する300～1000坪クラスの施設が不足しており、平屋倉庫を中心に、強気の価格設定をするところも現れている。そのため今後は地区内の平均相場も、値上がり傾向に転じていくものとみられている。

最近では、日本レップ、オリックス・リアルエステートなど、ファンド会社の手による大型施設（２０００～３０００坪規模）建設の動きも活発化している。横浜市・港北区などは、もともと施設がほとんどなかった地区だが、最近では需要を鑑み、インター近くの極めて交通至便な場所に大型施設の建設が進むなど、さまざまな形での計画が次々とでている。
※　次回からは、埼玉地区の相場を探ってみたい。
（イーソーコ総合研究所・編集部）