物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
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埼玉・外環~国道16号エリア▼②メーカーの大型施設の集約化で、施設コンディションの差による賃貸格差広まる傾向に 物流不動産市況

もともと、このエリアは、メーカー型倉庫が多く点在しており、既存物件では、大手の主要センターや冷凍・冷蔵倉庫の目立つ所沢市や、さいたま市岩槻区・春日部市の工業団地・インターチェンジ付近のエリアを除き、1000~2000坪クラスの比較的中小規模の物件が多く占めている特徴を持つ。

以前はこれら中小規模施設を含め、ニーズの高さから、空きがない状態が続いたが、ファンド運用による大型施設建設の登場により、センター集約の動きが本格化。パルタック、本田技研工業などメーカー各社で、大型施設の集約化を行ったことに伴い、玉突き現象が起こり、いくつかの施設で空きがでている状況となっている。その結果、所沢市などでは、施設のコンディションの差による賃貸格差がますます顕著になっている。

外環エリア同様、このエリアについても、住居施設の進出も目立ちはじめ、既存の中小規模の物流施設の場合、土地の大きさから建て替えに伴い、マンションに切り替えるケースもでている。いっぽう収益性の高いファンド運用による大型の高機能型物流施設についてはニーズが高く、外環エリアと比べて大型の用地に若干の余裕があることから、今後もファンド運用による大型施設の供給は、続くとみられている。

次回からは国道16号からの外側のエリアについて探ってみたい。
(イーソーコ総合研究所・編集部)