品川・港区②▼1000~2000坪倉庫のリ・ソーコは活発に 物流不動産市況
山田倉庫を改造し、プロミュージシャン専用の音楽スタジオに生まれ変わった「芝浦スタジオ」をはじめ、このエリアでのリ・ソーコ需要は以前からあったものの、近年は、倉庫施設が持っている強固な躯体、広い空間特徴が、より広く知られるようになり、事務所・スタジオ・ショールームといった「Re-sohko(リ・ソーコ)」への要望は高まってきている。
最近のリ・ソーコ事例としてはイーソーコグループが手がけた公園を思わせる「TBWA\HAKUHODO」新オフィス、バレエスタジオの転身があげられ、このほか、このエリアのリ・ソーコ事例としては、1000~2000坪のセンターコア施設をスタジオへと変化させたケースがあげられる。倉庫を改造し、学校へ転身を図る話も進んでいるようだ。
このエリアではデータセンター需要も高いが、ほかの施設と違い、データセンターへのリ・ソーコは進んでいない。
データセンターは電気容量設備や、設備に対応した建物設計が必要であるため、既存施設を変更するには多大な時間とコストを要すことがネックとなっているようだ。
データセンター需要を満たすためには、データセンター用の新築物件を建設するか、いまいる入居企業が離れていくことを前提にデータセンターへの改築計画と新規ユーザー取り込みを並行的に進めていく必要性があるだろう。
(イーソーコ総合研究所・編集部)