物流不動産ニュース

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流通経済大学での講義に手応え(その2) 

イーソーコグループ会長 大谷巌一
ohtani

客員講師を引き受ける際に先輩である講師経験者へ授業の様子をリサーチしたところ、少数ですが、授業を聞いていない人や寝ている生徒もいるので、驚かないこと、怒らないこと、落胆しないことと忠告をうけました。講師の方々は皆一流大学出身者で、授業を真面目に受けるのは常識なのでしょう。三流私大出の私は学生時代、授業中に睡眠をとることは自然な行為であり常識の範疇です。私の授業中での睡眠、瞑想、私語、授業後の忘却どれも原則OKです。譲れないのは私、大谷の忘却と物流不動産ビジネスという言語だけは、脳裏に強く焼け付けたいと思いました。私は、授業の冒頭に“オッス”と大きく一声を上げました。「八時だよ!全員集合」のいかりや長介を真似てみました。教壇の左右を大声でまくし立てながら闊歩しました。いかりや長介を知らない世代の生徒たちは、驚きました。ヘンタイ親父の登場です!功を奏したのか一人も眠らず最後まで飽きることなく授業を聞いてくれました。バクスター1

前回説明した生涯賃金の次に注目を集めたのが、彼らへの脅しである“年収200万円の職業を奪う上半身だけのヒューマノイド型ロボット”「バクスター」の紹介です。注目すべきはバクスターのプライスです。なんと180万円です。知り合いの若い経営者は10年以内に物流施設の従業員を半分以下に減らして代わりにロボットを導入することを真剣に研究しています。

まさか皆さんのなかで、卒業後、気楽にフリーター稼業をやろうかなーと考えている方がいたら、間違いなくロボットと競争することになり、やがて単純労働のシェアはロボットに奪われて働き場がなくなります。三分の二位の生徒はたちまち不安げな表情に変化しました。

チャンス到来!

私は、不安げな生徒を前に「心配ご無用、これから君たちとって大変貴重な情報を提供します」と宣言しました。「物流不動産ビジネスのパイオニアである芝浦にある某企業は、社員のスキルアップ研修に力をいれて、勉強をさせて人を育てます。」

やはり商売は人です。業界を活性化し発展させるのも人です。物流業界に優秀な人材、やる気のある人材を引き寄せられなければ未来はありません。客員講師の経験を通じ私は確かな手応えをつかみました。若い人たちにとっても魅力のあるものにすることが先決だということが私の結論です。

(次回に続く)