『大谷巌一の物流よろず相談室』 - 第1回 
ここ10年間で物流業界は、認識・思想・価値観が革命的に変貌するパラダイムシフトが巻き起こっています。
そんな物流業界の形態変化をいちはやく察知し、中小零細の物流事業者が窮地に陥ることを声高に訴えてきたのがイーソーコグループの会長・大谷巌一です。
倉庫の現場作業員から出発し、営業、開発を経て経営者にまで登り詰めた大谷の〔勘と経験と度胸〕そして〔先見性〕を凝縮し、皆様のお悩みにお答えするコーナーがよろず物流相談室です。
Question:物流会社社長(埼玉県・40代男性)からの相談
運送をメインにした中小物流企業の新米社長です。雑貨等の流通加工を行い、社員・パート合わせて200名ほどの規模で、二代目社長の父から昨年経営を引き継ぎ、父は会長を就任しています。
現場長と営業責任者が不仲のため、会社の経営に悪影響が出始めていることで大谷会長にお聞きしたいと思います。
5年ほど前から売上が低下し、毎年5%程低下が続いてきましたが、イレギュラーに入る大口受注と現場要員確保のために人員整理はしていません。気が付くと売上高は過去5年で25%マイナスになり利益はほとんどなくなりました。
そこで私は、社長就任と同時に経営コンサルタントの先生に相談したところ、人員削減を勧められパート、アルバイト、定年間近の社員合わせて48名をやっとの思いで人員整理を行いました。
またコンサルタントの提案に従い、営業担当の部課長に新規顧客開拓を開始して、新規顧客からの仕事を少しずつ受注することができました。
必死の思いで獲得してきた仕事ですが、現場を束ねるマネージャーは、それを受け付けません。「手間ばかりがかかって利益が上がらない仕事はお断りだ」と、新規顧客の仕事を拒否しています。
新規案件は確かに利益率が薄く、同業他社も手を出しにくいものばかりです。だから当社が受注できたものと考えます。振り構わず受けてしまうと赤字を出してしまいかねません。
私は双方から判断をせがまれ、股裂状態です。同業の仲間に相談したところ物流改革を提唱する大谷会長に解決策をお聞きしてみたらと勧められご連絡しました。よろしくお願いします。
Answer:
あなたは現場サイドと営業の気持ちが心の底から理解できていますか?私は若い営業マン時代、荷主さんに喜んでもらいたい一心で、難度が高い案件を多数受注してきました。それが大きなトラブルのトリガーになるとは知らず・・・(中略)そして、その経験をバネにして、現在のビジネスモデルを築き上げることができました。・・・
続きは月刊ロジスティクス・トレンド6月号をお読みください。
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