『大谷巌一のよろず物流相談室』 -第2回 
ここ10年間で物流業界は、認識・思想・価値観が革命的に変貌するパラダイムシフトが巻き起こっています。
そんな物流業界の形態変化をいちはやく察知し、中小零細の物流事業者が窮地に陥ることを声高に訴えてきたのがイーソーコグループの会長・大谷巌一です。
倉庫の現場作業員から出発し、営業、開発を経て経営者にまで登り詰めた大谷の〔勘と経験と度胸〕そして〔先見性〕を凝縮し、皆様のお悩みにお答えするコーナーがよろず物流相談室です。
Question:物流会社社長(関東圏・30代男性)からの相談
以前、御社が埼玉県川越で開かれた「物流不動産セミナー」に参加した者です。大谷会長がセミナー冒頭でお話しされた物流業の厳しい現況と、今後さらに厳しさを増していくことを拝聴し、自社の将来に大きな不安を感じました。
当社は、戦後まもなく祖父が東京板橋区で運送店を創業し、経済成長にも後押しされ、車両100台を超える会社になりました。引き継いだ二代目の父の時代には倉庫業にも進出し、流通加工業等も行う総合物流業に発展しました。
現在、車両150台、関東圏に倉庫5ヶ所を所有し、総面積15,000坪、売上高は65億円、社員、パート、アルバイト含めて従業員は500名おります。周辺に住宅地がありますので、パートやアルバイトの採用には苦労しない恵まれた環境にあります。
同業の先輩たちは、「この先、物流は絶対なくならないから安心だ。コツコツ真面目に佐仕事をしていれば、荷主は分かってくれるから大丈夫だよ」と言っております。協会の会合でも周囲の仲間には悲愴感はありません。
現状、仕事は忙しいのですが、気になるのは徐々に利益率が低下していることです。ここ5年間の売り上げは増えておりますが、逆に収益が下がっています。
そこで実際の物流業の将来について教えて下さい、父から継承する会社の将来に強い不安を感じています。
大谷会長はセミナーで中小物流会社の将来はかなり厳しいことを説かれますが、この先本当に厳しさを増していくのでしょうか。
Answer:危機感を持つことが成功への第一歩
高い参加費をいただきながら長時間拘束し、将来に不安を抱かせてしまう。私が言うのもなんですが、とんでもないセミナーですね(笑)。かくいう私も、物流の将来が輝かしいものであることを心から願うひとりです。
あなたが物流業の将来に不安を感じてくれたことで、セミナーの目的が達成したこととなります。ご参加の方に”危機感”を持っていただくことが大きな狙いだからです。・・・(中略)私がセミナーで発表する物流業界の問題は以下の5点があります。・・・(中略)市場を細分化させ、他社に対する優位性を築くことで・・・
続きは月刊ロジスティクス・トレンド7月号をお読みください。
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