物流不動産ニュース

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【2021抱負】「地」から「風」へ 物流不動産ビジネスの新時代が始まる/イーソーコ(株) 遠藤文 

旧年中はイーソーコグループをご愛顧賜り、厚く御礼申し上げます。

「地の時代」から「風の時代」へと世界が約200年に1度の大転換期を迎えると言われております。 昨年末、20年に一度の「グレートコンジャンクション」が起こり、200年に一度の「グランドミューテーション」により、これまで金銭・物質・権威等が中心だった「地の時代」から、知性・コミュニケーション・個人等が重視される「風の時代」の始まりです。

昨年は新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、さまざまな課題が浮き彫りとなりました。物流業界では、これまで経験したことのない急激な社会環境の変化からモノの動きが活発化した結果、物流DX(デジタル・トランスフォーメーション)の促進が求められています。物流のデジタル化を加速させていく、企業文化と風土の変革が課題となってきました。EC需要の急拡大でモノの動きが活発化した物流業界では、物流業で従事する方々は社会インフラを支える「エッセンシャルワーカー」という重要な位置づけになりました。そこでイーソーコグループでは、さらに物流不動産ビジネスを融合し、若い世代が活躍でき、夢のある新しい業界を作る必要性を強く感じています。

イーソーコグループでは、全国の老舗物流会社からスタートアップまで幅広く、物流不動産ビジネスに共感していただいた会社と設立した合弁会社・共同出資会社は48社になりました。コロナ禍でリモートワークの優位性が見直され、都市から地方への分散化も始まり、イーソーコの営業範囲もさらに拡大してまいりました。

そこでイーソーコグループでは、第一線で活躍する「物流不動産ユーティリティープレイヤー」に加え、昨年創立70周年を迎えた老舗運送会社である丸新運輸様と新たに「物流不動産ユーティリティードライバー」という営業方式を構築しました。配送業務の傍ら、物流不動産情報のマッチングを行い、荷物と情報を運びます。空き時間にはノマドワーカーとして、車内でPC・スマホなどを用いて事務作業を行うなど、多動力をもつ労働生産性が極めて高い人財です。

昨年11月には、物流不動産をアカデミックな観点から評価する「第一回物流不動産懸賞論文」(主催・物流不動産学研究所 代表/鈴木邦成)の表彰式を開催。応募数200通以上の中から審査委員長の流通経済大学・苦瀬博仁教授をはじめ、最終選考委員会で5名の受賞者を選出しました。栄えある第一回最優秀論文賞の受賞者は、物流に携わる23歳の女性でした。他にも優秀論文賞2名、学生賞2名となり、Z世代の若い人たちにも物流不動産の認知度を高めることができました。

また、1998年大蔵省在籍時代にSPC法を制定し、昨年5月27日に成立したスーパーシティ法の発案者である片山さつき参議院議員と会長の大谷巌一との対談を行い、物流不動産ビジネスへのご理解をより深めていただき、片山議員を囲んだ港区の女性経営者座談会には私も参加いたしました。11月のイーソーコグループ幹部社員が登壇した不動産ソリューションフェア(主催・ビル経営研究所)のパネルディスカッションにも多数の方にご来場いただいたほか、日本物流研究会(主催・新日本流通新聞社)セミナーではイーソーコドットコム代表の早崎幸太郎が過去最高の動員数を記録し、100名の方にお集まりいただきました。

昨年8月、9月に2020年夏季インターンシップを開催しました。新入社員中心に企画・運営を行い、新たな試みとしてZoomを取り入れ、オンライン、オフライン同時に参加できるハイブリッドなものとなりました。参加していただいた多くの学生たちに楽しんでもらい、イーソーコグループに興味を持っていただきました。

9月末には内定者及び社員の保護者の方に向けて会社見学会を実施し、保護者の方と交流を図る貴重な機会となりました。一昨年に引き続き物流不動産ユーティリティープレイヤー日記「JOURNAL」「Instagram」などで発信を行っており、記事を読んで共感した多くの学生が採用面接を受けてくださいました。結果、昨年度の新卒者募集には100名以上の学生から応募があり、今年4月にグループ入社予定の社員は10名となりました。

例年2回開催していた物流不動産ビジネス1DAYセミナーは、昨年コロナの影響で開催を自粛しておりましたが、今年は3月18日(木)の開催を予定しております。物流不動産ビジネスの新業界を創設するためのファーストステップとなるセミナーです。

社員一同、物流不動産ビジネスのトップランナーであり続けるとともに、常にその自覚を持ち、お客様にとっての「オンリーワン企業」を目指したいと考えております。      

本年も引き続きイーソーコグループをご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

令和3年元旦