日タ▼「再開発を積極的に」 京浜、葛西で複合施設 
2013年07月19日 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp/)】
日本自動車ターミナル(本社・東京、河島均社長)は、都内で運営する4つのトラックターミナル(=TT)の再開発を推進。まずは京浜、葛西TTでの複合物流施設建設に向けた計画を具体化していく。
6月26日付で村山寛司前社長から経営のバトンを受け継いだ河島社長は、「顧客ニーズを十分に踏まえた再開発を積極的かつ着実に進める」と語り、(1)災害に強いTTづくり(2)顧客ニーズに対応したTT再開発――の重点課題を受け継ぐ方針を表明した。
今後の施設更新について、「会社創立から50年近くたち、物流の形態やニーズは変化した。立地を生かした施設の機能充実など、新しい時代にふさわしいTT事業を展開していく」とした。
災害に強いターミナル構築に向け、非常用自家発電機の設置も推進。昨年度の足立TTに続き、今年度は板橋TTにも設置する。「来年度以降、京浜と葛西にも設ける」(河島社長)。
バース料6%減額措置継続
4TTでのバース料金6%減額は、経済回復の見通しが明らかになるまでの暫定措置として、来年3月まで継続。今後について、河島社長は「経済状況などを勘案しながら、社内で十分に検討した上で適切に対処する」とした。
平成25年3月期の業績は、TT事業増収などで売上高は前期比ほぼ横ばいの94億1700万円。経常利益は、施設の維持管理費増加などで19億8500万円(同18.7%減)。当期利益は11億3900万円(同2.7%増)となった。
設備投資は11億300万円だった。足立TTの非常用自家発電装置や京浜TTの太陽光パネル設置、葛西TTの荷物用エレベーター改修などに充てた。今期も、災害対策を重点に前期と同規模の金額を投資する計画。(水谷 周平)