松本倉庫▼農業関連で事業開発 卸・輸送を合体し 
2013年07月19日 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp/)】
松本倉庫(本社・長野県山形村、野村俊介社長)は青果物の卸と輸送をドッキングさせた事業を強化する。
主に地元松本市とその周辺地区の兼業農家と提携。同社が青果物を引き取り、独自ルートで開拓した販路先のスーパー、道の駅などへ卸して販売を委託する。
農家約100軒と契約し、昨年からスタート。小規模の畑などで定年後に農業を始めた人たちを中心にサポート。卸業のみならず、収穫の手伝いや収穫物の洗浄も実施している。
同社は主力の物流以外の分野で新規事業を3年前から探求してきた。24時間営業のレッカー車事業も検討。直接、野菜の生産も手掛けるなど試行錯誤を繰り返した。
生き残りかけ新分野に挑戦
たどり着いたのが、地元農家とのつながりを生かしたビジネスだった。小規模農家の収穫から輸送、販売支援を担うトータルサポート事業に照準を合わせた。
現在、年商は約2000万円。野村社長は「堅実に物流の基盤を築いてきたが、今後企業として生き残るために本業と絡めた新たな事業展開を進めていきたい」と話す。(谷 篤)