横浜冷凍（ヨコレイ）は4月24日、宮城県気仙沼市で新たな「新気仙沼ソーティングスポット（KSS）」（仮称）を着工した。2021年6月の竣工を予定。

地上2階建て、延床面積1万5000m2。ヨコレイ初となる鮮魚用自動選別機を導入、気仙沼港で水揚げされた魚を魚種・サイズごとに選別を行う。小型魚を海水ごと凍結する重労働を全自動化し、省人化・省力化を図る。

ヨコレイ最大の急速凍結設備（処理能力180ｔ）も導入、冷凍工場として初めて全フロアに自然対流冷却方式を採用する。

起工式で登壇した吉川俊雄会長は「気仙沼への進出は1968年。東日本大震災では冷凍工場が壊滅的被害を受けたが、冷蔵倉庫、事務所、加工場等が残ったのは奇跡だ。KSSでは地震対策や高波対策を施した。今後はKSSが北部太平洋地区、5月に竣工予定の新長崎ソーティングスポット（NSS）が西日本海（五島、対馬等）を商圏として、国内水産業の発展に寄与していきたい」と述べた。