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ESR▼国内最高層「ESR東扇島DC」内覧会開催 

2023年06月02日

ESRは、3月に竣工を迎えた神奈川・川崎市で「ESR東扇島ディストリビューションセンター」のプレス向け内覧会を開いた。

川崎市の臨海部で物流ニーズの高い東扇島地区に全国で30件目として開発。物流施設として国内最高層とな9階建てで、延床面積は約35万m2。ランドスケープとしての美観を追求、壁面ロゴやテラスのオブジェは羽田空港に離発着する飛行機や対岸からの視認性も考慮した。

首都高速湾岸線・東扇島ICより約1kmに位置、首都圏の広域交通網のアクセスに優れるほか、川崎港に隣接、横浜港まで15km、羽田空港まで10kmと陸・海・空の輸送インフラに対応。2028年完成予定の川崎港臨港道路・東扇島水江町線により川崎内陸部へのアクセスがさらに向上する。

1階は冷蔵冷凍ニーズへの対応として有効高6.5m・床荷重2t/m2、2階~8階は有効高5.5m(8階は5.5~8.5m)・床荷重1.5t/㎡を確保した。また。5階~8階には物流施設では極めて珍しいスプリンクラーを設置、万が一の火災対策と倍の防火区画(3000m2)を確保した。最小賃貸区画は約1480坪、各階最大6テナント・計48テナントへの分割が可能。

施設内はテナントの効率性と汎用性の高さを追求、使い勝手の良さと安全性を重視した設計した。45フィートのコンテナトレーラー走行可能な上り下り専用ランプウェイからの中央車路式によって各階へのアクセスを一方通行としている。

本施設でも、ESRが物流施設の基本理念に掲げる人を中心に考えたデザイン「HUMAN CENTRIC DESIGN」に基づいた施設づくりが行われている。従業員用の休憩ラウンジは東西2か所に設け、西側は8階、東側は8・9階のメゾネット型。アメニティスペースには倉庫スペース比で2倍のコストを投じた。ラウンジと託児所のデザインを担当した玉上貴人代表は「天井高に高低差をつけることで、さまざまな印象の空間を作りだした」と語る。

スチュアート・ギブソン代表は「東扇島には冷凍冷蔵倉庫が多く、引き合いが非常に多い。階層で日本最大となったが、この先も工業地帯では容積率400%確保していきたい」と展望した。