広告会社のTBWA HAKUHODO（本社・東京、座間一郎代表取締役社長兼CEO）は３月１９日、1990年代前半に一世を風靡したディスコ「ジュリアナ東京」跡を改修したオフィスのお披露目会を開催した。文房具の商品保管に利用されていた倉庫が「倉庫リノベーション」により、ジュリアナ東京、スポーツ用具のショップを経て、オフィスヘと転身を果たした。
　お披露目会で座間社長は「2007年2月にこのビルの5、6階に事務所を構えて営業を開始してから、ちょうど5周年。節目の時期に、新たにオフィスを設けることとなった。その間、事業も拡大し、今年度は、International Agency of the Year（最も優秀な広告会社への賞）など数々の賞を受賞してきた。20年前、カルチャーを発信してきたジュリアナ東京という特別な跡に、新たにクリエイティブな仕事をする新オフィスを構えることとなった」と語った。
　新オフィスのコンセプトは「Tokyo Creative Hall」。多用な個性が出会い、ミックスすることで、全く新しいカルチャーを発信していく場所だ。そのためには、ジュリアナ東京という当時の日本の流行の発信基地を生かしながら、TBWA HAKUHODOの文化を組み合わせて行くことが必要だった。
新オフィスのコンセプト
ジュリアナ東京 TBWA HAKUHODO
Legend（伝説） × Modernity（現代的）
Tokyo Culture（東京の文化）　　× Global Agency（グローバル・エージェンシー）
Disco（ディスコ） × Office（オフィス）
Recreation（遊び） × Creation（創造）
　実際には、エントランス部分や、当時のVIPルーム、バーカウンターは、内装に手を加える程度で、そのまま残している。一方で、倉庫という巨大な窓のない空間に時間の感覚を取り入れるため、照明には力を入れた。時間変化とともに、色味や照度が自動的に変わって行く「Sky Grid（スカイ グリッド）」を採用し、オフィスで働く社員にも時間感覚を維持することとなる。
　また、撮影所や編集ルームも備え、簡単な広告作成であれば、オフィス内で完結できるようにもしている。