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福通▼拠点増強で260億円投資 

2013年05月16日

 【輸送経済(http://www.yuso.co.jp)】
 福山通運(本社・広島県福山市、小丸成洋社長)は平成26年3月期、前期の約1.7倍となる260億円を投資し、国内拠点増強を加速する。25年3月期業績は減収減益だったが、「顧客の信頼を得るためには不可欠」(小丸社長)。利益体質の強化も進め、今後の攻勢に備える。
 今期、東北、関東、中部、関西、九州各地に計8カ所の拠点を開設。アセット型事業者として安定した輸送品質を全国に展開し、顧客の信頼を固める。
 利益体質も強化する。拠点増強と並行して老朽化した施設の統廃合を推進。また、セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)との業務提携による共同配送をはじめ、人員の適正配置や労働環境の改善を含めた業務のスリム化を図る。
営業利益率7%目指す
 不採算荷物の撤廃方針は継続。運賃是正に取り組み、営業利益率を「現状の5%から、将来的には7%程度に持っていきたい」(小丸社長)。
 同時に、流通加工事業を強化して収益力をカバーする。昨年6月のイオン秋田XDセンターの開設に続き、神奈川でも大型商業施設の建設に着工。「ほかにも数カ所引き合いがある」(小原伸専務)。
 25年3月期業績は、売上高2464億7600万円(前期比0.8%減)、営業利益121億4800万円(同10.3%減)。今期は売上高2520億円(同2.2%増)、営業利益126億円(同3.7%増)を見込む。(丸山 隆彦)