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新日鉄住金エンジニアリングは6月18日、山九の（仮称）西神戸物流センター新築工事を受注し、新開発した免震装置球面すべり支承「NS-SSB」を初めて適用し、建築確認を取得したと発表した。

NS-SSBは、振り子の原理と鉄の技術を利用し、2月に国土交通大臣認定を取得した新しい免震装置で、NS-SSBの採用一号案件で、大型物流施設に球面すべり支承が適用された日本初の案件となる。

NS-SSBは、「建物が揺れる周期（固有周期）がすべり板の球面半径のみで決定され、建物自体の重量や積載荷重等の影響を受けない」、「単一の免震装置で建物の長周期化の実現が可能」、「装置の性能が安定しており「ばらつき」が少ない」、「すべり板の「直径」のみで免震システムの稼動範囲が決定され、免震部材の選定が容易」、等の特長を有している。

特に、建物内の積載荷重が変化する物流倉庫で、安定した免震性能を実現するというメリットを発揮する。

従来の免震装置の約3倍の支持能力を有しながら、免震装置で重要な「すべり易さ」と繰り返し性能を実現しており、高い免震性能と免震装置のコンパクト化による建物構造の経済設計を両立した。