大林組▼米国建設会社「クレマー社」を買収 
2014年12月03日株式会社大林組は2014年11月25日、100%出資の米国現地法人である大林USAを通じ、米国の建設会社「クレマー社」との間で買収契約を締結したと発表した。出資持分の51%の取得を完了しており、同社は大林組の連結子会社となった。
大林組グループは、中期経営計画に掲げた海外への戦略的展開を推進しており、北米地域を最重要拠点として位置づけている。2007年には米国建設会社「ウェブコー社」を、2011年にはカナダ建設会社「ケナイダン社」を買収するなど、M&Aの手法も用いて事業規模を拡大。2013年度における北米地域での売上高は、建築事業で約1,180億円、土木事業で約390億円、合計で約1,570億円となった。これは、大林組グループの同年度における海外建設事業総売上高の過半を占めている。
クレマー社は米国中西部を拠点に100年以上にわたって事業を行う建設会社で、橋梁、道路、鉄道工事を得意とし、特に橋梁分野ではPC橋・鋼橋を問わず幅広い実績をもつ。今回の買収によりインフラ分野での受注拡大を見込んでいる。