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川崎汽船▼重量物船子会社が洋上風力の設置作業分野に参入 

2014年12月03日

川崎汽船株式会社は2014年12月1日、同社グループの重量物船子会社(下記SAL社:SAL Heavy Lift GmbH)が同社初となる洋上風力発電関連の作業を今年10月にバルト海で完了したと発表した。

今回の洋上における作業は、スペインのエネルギー企業Iberdrola社が推進するWikinger洋上風力発電所の建設に関するもので、ドイツの建設大手Bilfinger社が請け負った洋上風力発電設備に係るもの。海底への環境影響を測定するため、建設に先立って9本の杭を水深35m前後の海底に打ち込む作業をSAL社の作業船「LONE」が港からの輸送も含め単独で行った。

SAL社はDPシステム(自動船位保持システム)を備えた「LONE」と、同じく作業船の「SVENJA」の竣工後にオフショア作業への本格参入を果たし、2013年にはデルフトにSAL Offshore B.V.を設立、オフショア関連の受注に注力している。両船の竣工後、地中海での海底パイプライン設備の設置、スコットランド沖での潮力発電機の設置作業などを行っているが、今回のパイリング作業はSAL社としては初めての洋上風力向けの作業ということもあって、石油及び天然ガス関連とは異なる顧客、異なる作業環境、異なるHSSE(Health Safety Security Environment)標準の作業であり、今後の試金石となる作業となった。