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鹿島▼建物地上部に使える環境配慮型コンクリートを開発 

2016年06月17日

鹿島は、高い環境性能・品質・経済性を兼ね備えた新しい環境配慮型コンクリート「エコクリートRBLS」を開発した。本コンクリートで用いるセメントは、製造時におけるCO2排出量を一般的なセメントより25%削減しながらも、建物地上部への適用が可能であるなど高品質で汎用性が高く、さらに普通コンクリートと同レベルの材料コストを実現した。

コンクリートは、セメント、細骨材、粗骨材および水で構成される。このうち、セメントを製造する際に発生するCO2量が圧倒的に多く、セメント1tあたりの排出量が750kgと、全体の99%を占めている。代表的な低炭素セメントである高炉セメントB種を用いたコンクリートは建物の耐久性に大きく関わる中性化に対する抵抗性が低く、夏期高温時においては乾燥収縮によるひび割れが生じる等の問題があるため適用先が限定される。

鹿島が開発した「エコクリートBLS」は、中性化しにくく使用に制限のない高炉セメントA種を改良したもの。CO2排出量を削減しながら地上躯体に使用でき、普通コンクリートと同レベルのコストを実現した。鹿島は今後もCO2排出量削減活動等を積極的に推進していくとしている。