物流不動産ニュース

物流、物流不動産、倉庫を網羅した
最新ニュース・情報を発信しています。

  • メール会員情報変更
  • メールマガジンバックナンバー
  • ニュースメール配信登録

イーソーコシェアードサービス始動・その戦略とは 代表取締役:遠藤悦代氏に聞く 

2021年7月1日。物流不動産ビジネスを展開するイーソーコグループが、イーソーコシェアードサービスを設立した。グループおよびグループ出資先企業の間接業務を一手に請け負い、物流不動産ビジネス拡大の一翼を担う。
イーソーコシェアードサービス代表取締役・遠藤悦代氏に、その戦略を聞いた。

-イーソーコシェアードサービスの業務についてお聞かせください

遠藤 イーソーコシェアードサービスは、イーソーコグループ各社とイーソーコグループが出資している企業の総務、経理、労務などの間接業務を請け負うために設立されました。グループと出資先企業は合わせて約50社になり、間接業務の効率化が課題ともなっていました。これらを集約することによって、販管費のコスト削減と、帳票類や人事諸届けの書類を統一し業務効率化を図ることが目的にあります。特に、物流不動産ビジネスの契約書式やインセンティブの計算は特異性があり、処理が難しいものが多いのです。

-間接部門の効率化で、グループが目指す物流不動産ビジネスの拡大にもつなげるわけですね

遠藤 そうですね。物流不動産ビジネスはいわば、物流、不動産、建築、IT、金融、人財などが複合しています。そのためさまざまな業務を兼務するマルチタスクが基本で、利益分配の仕組みや人財のシェアリング、歩合算定のワークシート運用など、新規参入会社の間接部門では対応が難しい部分がありました。これをITを用いて標準化することで間接部門のサポートサービスを重層化し、物流不動産ビジネスの普及と業界化を加速させることも狙いです。出資先企業が営業に専念できるよう、サポートしていきます。

-グループの価値観や一体感の統一にも寄与できそうですね

遠藤 私達はいつも同じ方向性で仕事をしていますが、同じグループ会社といってもそれぞれのやり方、文化が微妙に違っていることもありました。物流不動産ビジネスの業界化に向けて、それぞれの会社の要となる間接部門が共通認識を持てるのは大きなメリットだと考えています。

-イーソーコグループでは、2年以内に出資企業を100社まで増やすと発表されています

遠藤 そのためにも、間接部門の統一は必須でした。先ほども述べたように物流不動産ビジネスは間接業務に特異性があり、それが新規参入へのハードルを上げ、拡大化のネックともなっていました。私たちが間接業務を請け負うことで物流不動産ビジネスへの参入を促し、業界化していく。出資企業100社はその指標でもあるのです。まずはイーソーコ、イーソーコ総合研究所、イーソーコドットコム、東運ウェアハウス、LIS(旧丸新運輸)、物流不動産BIZなどグループのコアとなる6社の間接業務を一元化し、続いて出資先企業の間接業務を請け負っていきます。その後間接部門のサービス提供会社として独立採算体制を確立します。イーソーコシェアードサービスとしては、初年度3,000万円、3年以内に1億円の売り上げが目標です。

-最後に、抱負をお聞かせください

遠藤 総務・経理業務というのはとかくうまくいって当然の減点主義が常ですが、社員が安心して仕事ができているのは、間接部門の業務がうまく機能しているからこそだと考えています。これからは、間接部門の担当者にもアシストとしての光が当たるようにできたらと思っています。

■イーソーコシェアードサービス株式会社の概要
設立:2021年(令和3年)7月1日
所在地:東京都港区海岸3-5-13、五色橋ビル7階
資本金:1000万円(イーソーコ株式会社の全額出資)
事業内容:グループ内の総務、経理、労務管理の間接部門一元化、同業務の外部からの請負
代表取締役:遠藤 悦代
電話:03-5439-9401
ファクス:03-5439-9437

■本件の問い合わせ先
イーソーコ株式会社
総務経理部 鴫原(しぎはら)
電話:03-5439-9401