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霞ヶ関キャピタル▼「LOGI FLAG TECH 東扇島I」開所 

2026年08月06日

霞ヶ関キャピタルは6日、神奈川・川崎市において6月30日に竣工した冷凍自動倉庫「LOGI FLAG TECH 東扇島I」の開所式を執り行った。同社が手がける冷凍自動倉庫としては4施設目となる。

首都高速湾岸線・東扇島ICからは約2㎞の冷凍倉庫が密集する東扇島の一角に開発。関東全域を網羅する広域配送拠点としてはもちろん、輸出入貨物の集約拠点としても高い利便性を有する。

施設は3階建てで延床面積は1万9953m2(自動倉庫仮想床を含む)。庫内温度はマイナス25度まで対応とし、最大1万枚のパレット保管能力を備えた。

同日に開催された報道関係者向け内覧会において、同社の杉本亮副社長は「東扇島は冷凍倉庫の『銀座』とも言える場所であり、当社にとって悲願の拠点開発だった」と述べた。さらに、冷凍食品の品質向上や共働き世帯の増加に伴う需要拡大の一方で、冷凍倉庫の不足や物流・運送業界の深刻な人手不足といった背景を指摘。施設の自動化および省人化によって、これらの課題を解決する姿勢を強調した。

同社ブランドの冷凍冷蔵施設「LOGIFLAG」では1パレットや1ケースから預け入れが可能な柔軟な保管サービスを提供する。標準貨物サイズはT11型パレットに高さ150cmまでとし、季節的な在庫変動にも対応可能。入出庫予約や在庫管理、財務状況の確認機能は「ホテルの予約システムのような直感的な操作」(杉本氏)で可視化されており、これらをWMSやWCS(倉庫制御システム)と連携させることで、物流DXを強力に推進する。

開発スキームは、同社が用地取得やプランニングを担い、パートナー企業やSPC(特定目的会社)を活用する手法を採用、本プロジェクトでは三菱地所都市開発が参画した。テナントとして、同社グループのCOLD X NETWORK社が単独で入居、実際の庫内運用を担う。

内覧会のデモンストレーションでは、入庫された荷物をハンドリフトで1階ステーションへ運び、そこからコンベヤと垂直搬送機を用いて3階へ自動搬送する工程が公開した。マイナス25度に保たれた3階庫内では、村田機械製の自動倉庫設備へ貨物が格納されていく様子が確認できた。自動倉庫の処理能力は入出庫ともに1時間あたり150パレット。従業員の作業エリアを1階に集約することで過酷な冷凍環境での作業をなくし、大幅な省人化を実現した。

また、屋上には608枚の太陽光発電パネル(総発電容量252kW)を設置しており、庫内で使用する電力の約15%を賄うことが可能。大型蓄電池の導入については、現時点で具体的な計画には至っていないという。

●2種の新サービス展開へ
霞ヶ関キャピタルは、9月に開催される「国際物流総合展」で2つの新サービスを発表する計画だ。

1つ目は、個別の物流施設やテクノロジーを共通プラットフォームでつなぐ「物流OS」構想。全国に点在する異なる倉庫を単一の巨大なネットワークとして運用するもので、同社が特化してきた冷凍・冷蔵分野にとどまらず、ドライ(常温)領域への対応する。

2つ目は、「冷凍幹線輸送サービス」の展開だ。従来の「空き状況が不明」「手配に時間がかかる」「輸送状況が見えない」といった業界課題を解決するプラットフォームとして開発され、1パレット単位での輸送や混載輸送を可能にする。9月上旬に専用サイトを開設し、9月下旬から10月にかけて実際の運行を開始する計画。