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山九▼大田区平和島に4.7万m2の物流施設開設 

2015年06月20日

山九は6月12日、東京都大田区に「平和島ロジスティクスセンター」を開設したと発表した。

センターは1972年から運営してきた平和島流通センターの老朽化に伴い、隣接地を新たに取得。既存の土地と合わせ2倍の敷地面積を有する免震構造7階建て倉庫として開設。6月からすでに一部は稼働している。

設備面では電子セキュリティ機能、美術品専用トランクルームなどの機能を充実し、医薬品・医療機器等のほか、貴重品・美術品などにも対応可能。その他荷役や配送業務、輸出入業務の請負にも対応している。

立地面については首都高速「平和島IC」から車で1分、羽田空港まで車で15分、東京モノレール「流通センター駅」からは徒歩2分と優れたアクセス性を備えている。また、車で30分の位置には首都圏物流センター( 川崎市)も構えており、首都圏の物流ネットワーク強化の一役を担う。

開所式で山九の中村公大専務取締役は「山九として近代的な大型倉庫を手掛けるは初めて。テナントには飲料メーカー、医療、食品、そしてイベント会社などがすでに決まり、倉庫部分は3階を除いてすでに予約済。7階部分も本格的には初となるトランクルームを設置し、6~7割が契約・予約済。付加価値の高い近代的設備の物流センターとして、ワールドワイドな提案を進めて行きたい」と話した。

テナントとして入る伊藤園の中込修二取締役は「マルチテナント型物流施設に入るのは初めて。これは伊藤園として新たな営業拠点の仕組みの構築に向けた施設。物流と営業効率を上げる、コスト改善を図ることができる施設として活用していきたい」と述べた。

伊藤園は1階フロアと事務所エリアに入居する。

なお、施設面では、免震構造とし、倉庫が5層、事務所が2層、駐車場が1層で、重量物対応で、耐荷重は5.0t。各階へ乗り入れ可能なランプウェイ、高床、低床バースのいずれにも対応。照明は共有部分にLEDを用い、そのほかは、流通加工のために、光の直進性の強いLEDではなく、蛍光灯を採用している。

トランクルームは主に美術品を扱うが、28m2、36m2、9m2の3種類の部屋を合計20部屋用意。

美術品・貴重品の一時保管・長期保管はもちろん、展覧会やパンフレットに使用するための写真撮影、内容点検・梱包スペースとしての利用もできる。

■概要
名称:山九平和島ロジスティクスセンター
所在地:東京都大田区平和島3-3-8
敷地面積:1万2748m2(延床面積4万7770m2、地上7階建て、免震構造)
設備:美術品用トランクルーム、電子セキュリティ、自走式ランプウェイ、コンビニエンスストア併設予定、荷役・配送・輸出入業務の請負可能

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