プロロジス▼中部臨空施設プロロジスパーク セントレアを竣工 
2007年06月18日 物流施設専門の不動産開発会社プロロジス(日本本社=東京都港区)は6月5日、マルチテナント型(複数企業向け)大型物流施設「プロロジスパーク セントレア」の竣工式を、中部臨空都市・空港島総合物流ゾーン内の同施設内で行った。
同施設は、40フィートコンテナトレーラーが各階に直接乗り入れできるランプウェイを2基(上り用・下り用)備えた、地上5階建て施設。フォワーダーなど航空貨物を扱う企業ニーズに応えるため、使いやすさ、貨物の搬出入のスピードを最大限に高める構造と、3PL企業やメーカーの物流に伴う加工を空港地域内で、ワンストップで行える高効率総合物流センターの機能を併せ持っている。
各階の構成としては、まず1階から3階には航空貨物の搬出入作業に適した低床式倉庫スペースを設置。4階から5階は、3PL企業などの物流企業のニーズに合わせ、ピッキング作業や仕分けなど物流加工に適したプラットフォームによる高床式倉庫スペースを設置している。そのため、1階から3階の中央車路の幅は、大型車両が安全かつ迅速に出入庫を行える設定とし、20メートル大スパンの荷捌きスペースを確保した。
また、中央車路は強風、悪天候の際でも荷捌き作業の効率を高めることができる全天候型構造を採用。車路の両側に面する倉庫スペースの車両バースに大型車両が横付けできるため、コンテナなどの搬出入作業効率をより高めることができる。1階から3階は3.5トン大型フォークリフト走行に対応、さらに一部ULD(ユニット・ロード・デバイス)用のリフター設置が可能な床荷重補強を施している。そして、4階から5階は、2.5トンフォークリフトの走行に対応している。屋上には大型トラック待機場40台分と普通車駐車場309台分の駐車スペースを設置、また、施設の3面が道路に面した立地を生かし、敷地、建物を一方通行利用とする合理的な車両導線を確保している。
環境面にも配慮し、外構緑化、計4基の小型風車システムの屋上への設置による風力発電の実施、常滑焼などの地域素材やリサイクル素材を使ったタイルなどの利用、雨水利用システムによる植栽の潅水やトイレの洗浄水などへの利用、地震発生時にも荷崩れや保管物の破損を防ぎ、施設内で働く従業員の安全を確保する最新の免震構造と環境負荷の低減効果の高いプレキャストコンクリート構造の導入など、省エネルギーを実現し、企業の事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)をサポートするサステイナブル物流施設として、人とモノそして環境に優しく、多様な物流ニーズにきめ細やかに応える仕様となっている。
その他、最新のITインフラ設備を持つオフィススペースを各階に確保し、24時間体制で稼働する中央管理センターなど高いセキュリティ機能を装備すると同時に、より働きやすい環境を従業員の方々へ提供するためカフェテリアやベンディングコーナーなどアメニティ施設も併設している。
センター概要は次のとおり。
<「プロロジスパーク セントレア」概要>
名称=プロロジスパーク セントレア
所在地=愛知県常滑市セントレア4丁目11-3
敷地面積=24,865m2(約7,522坪)
延床面積=83,301m2(約25,200坪)
構造=鉄筋コンクリート造(免震プレキャスト鉄筋コンクリート
構造)地上5階建て
着工時期=2006年4月18日
竣工時期=2007年6月5日