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DHLサプライチェーン▼倉庫内の荷物運搬効率化とコスト削減で無人搬送車を導入 

2015年10月19日

DHLサプライチェーンは9月29日、倉庫内の荷物運搬の効率化によるコスト削減を目指し、日本国内の倉庫に無人搬送車(AGV)を導入したことを発表した。DHLサプライチェーンが国内でAGVを導入するのは初。AGVは、製造現場で原材料や製品などの運搬に広く使用されているが、物流企業においては依然として人手による作業が多く導入は進んでいない。DHLサプライチェーンは、今回のAGV導入効果を検証した上で、今後の導入台数の増加を検討していく予定。

今回導入されたAGVは豊田自動織機製の「キーカート」で、7月に導入後、試運転を経て、8月中旬よりDHLサプライチェーンの倉庫で稼働している。定格荷重100kg(けん引質量500kg)、最高分速50mの性能で、倉庫内のピッキングエリアと梱包・出荷エリア間の荷物運搬に使用されている。作業効率の向上により一日あたりの出荷量が増加したという。省力化にも貢献しており、その効果は年間約785時間に相当。繁忙期においてはさらなる効果が見込まれている。

DHLサプライチェーンは、今月実施予定の倉庫内レイアウト変更に伴い、AGVの停車場の追加設置や返品物流業務への展開などの改善活動を推し進めるとともに、詳細な改善効果を評価した上でAGVの追加導入を検討していく。また、作業効率および顧客満足度のさらなる向上を目指し、すでに物流業界で使用されているウェアラブルデバイスなどの最先端テクノロジーについても、積極的に検討・採用を進めていくとしている。