資生堂▼大阪に物流旗艦拠点を新設 
2016年02月21日資生堂は2月3日、大阪府茨木市に新たなグローバルサプライチェ―ン拠点を新設すると発表した。
新拠点には、日本を含むグローバル市場のニーズに的確に応える高品質なスキンケア化粧品の生産・供給体制強化を狙いに「新・大阪工場」を建設し、現・大阪工場の生産機能を移転する。
新工場は、現有のおよそ1.5倍の生産能力を有し、グローバルサプライチェーンマネジメント構想でのスキンケア化粧品のマザー工場の役割を担う。
同敷地内に、国内外向けの物流機能と商品の保管・出荷機能を併せ持つ、新物流旗艦拠点「関西統合センター(仮称)を新設する。
これまで工場(生産)・物流センター(保管)・商品センター(出荷)の各機能別に分かれていた物流フローを統合し、原材料の入出庫・保管、工場で生産した商品の保管・出荷までを一体で行う。
最新の物流技術を導入し、ロボットを活用した商品の仕分け、ピッキング、保管が行える効率性の高いピッキングシステムなどを採用。短時間・低コストでの運用が可能となり、効率的な商品供給体制を実現する。
将来的には、国内と海外の顧客や市場のニーズに迅速に対応するため、物流ハブ機能としての充実も視野に入れ、さらなる効率化と市場対応力強化を目指す。
新拠点への投資額は合わせて約400億円を見込み、2018年度に着工し2020年度より稼働する予定。
新拠点は、サプライチェーン全体でのイノベーション強化を狙いに、研究開発と連動しながら、高品質なスキンケア商品を安定して市場に供給できるサプライチェーンのプロセスのイノベーション拠点として設立する。
グローバル企業の責任として、省エネや輸送の削減を追求し、生産と物流拠点の一体化によるシナジー効果を創出する。
■概要
名称 工場:資生堂 大阪工場
物流拠点:資生堂 関西統合センター(仮称)
建設予定地:大阪府茨木市彩都東部地区
土地面積:7万2350m2
建築面積
工場:1万5000m2
物流拠点:1万3000m2
階数 工場:地上4階建
物流拠点:地上5階建
新工場:生産品目 スキンケア製品等
新工場:生産能力 年間約1億個
投資規模:約400億円
着工時期(予定): 2018年度中
稼働開始(予定): 2020年度中
【 LNEWS http://lnews.jp 】