日本航空▼空港でサービスロボットを活用した実証実験を実施 
2016年02月21日日本航空と野村総合研究所は2月9日から18日まで、サービスロボットを活用した空港における顧客サービス向上の実証実験を開始した。
今回の実証実験は、インフォメーションカウンターと保安検査場前の2箇所で実施し、JALインフォメーションカウンターではサービスロボットと併設したデジタルサイネージ(電子看板)を連動し、空港施設の案内、航空機の運航状況や行き先の天候・口コミ情報などを、対話形式で提供する。
また、保安検査場前での締め切り時刻をアナウンスする業務において、空港スタッフが装着しているスマートウォッチからサービスロボットへ指示を送信し、サービスロボットからの通知を空港スタッフが受信する。さらに、多言語(英語・中国語)による、訪日外国人へのロボット活用の可能性も検証を行う。
日本航空は今回の実証実験を通じ、空港現場でのロボット導入における課題抽出や、デジタルサイネージとは一線を画するロボット活用の意義検証を行い、サービスの新たな価値創造を目指し、同時に、空港スタッフの業務支援としての利用可能性も探索していく。
野村総合研究所はサービスロボットを活用したシステムの開発を行い、さらには、自然なユーザインタフェースに関する実用レベルの検証、および多様なセンサーやシステム間のインタフェースに関わる新しい開発手法の研究を行う。
なお、当該ロボットとしては、今回の利用シーンに鑑み、動きの自由度が高く、多言語への対応が可能という観点から、仏アルデバラン社製「NAO」を使用した。